OpenAIは、最新の言語モデルGPT-4 Turboとその他色々な重要なアップデートを発表しました。
そこで、このアップデートに関して詳しくお伝えします。
OpenAIは、年次のカンファレンスを通じて、開発者向けの多くの変更を発表しChatGPTおよびその他の製品に関する価格の値下げや新しい言語モデルであるGPT-4 Turboなどの新機能を発表しました。
GPT-4 TurboとGPT-4の主な違い
GPT-4に比べてさらに多くの情報を入力できるようになったのでさらに精度の高い出力を期待できる
GPT-4 TurboはGPT-4の進化版でより大きなコンテキストウィンドウ(入力できる情報量)を備えています。
さらに、2023年4月までの世界の出来事に関する知識を持つことが特徴です。
これにより、GPT-4 Turboは最新の情報を考慮に入れたコンテキスト(返答)を提供できるのでユーザーはより具体的な情報と詳細な回答を得ることが出来ます。
アカウント所有者へのアクセス
開発者向けの機能も強化されさらにAIサービスの開発が活発に
OpenAIは、APIという一種のプログラムを通じてGPT-4 Turboを活用するための方法を提供しています。
これによりエンジニア等の開発者はGPT-4 Turboを使用してカスタマイズされたアプリケーションやサービスを構築できます。さらに、その目的に特化したカスタムバージョンのGPTモデルを作成する方法も提供されています。
ただし、これらの変更はすべてのChatGPTユーザーにすぐに利用可能ではありません。
アクセスの提供に関する詳細は、OpenAIの公式ウェブサイトや関連するリソースで確認できます。 OpenAIは、次第にさまざまなアカウント所有者にアクセスを提供し、開発者や研究者がこれらの新しい機能を探索し、活用できるようにしていく予定です。
GPT-4 Turbo とは何か?
今までのChatGPTに対する正当進化版。イーロン・マスクのxAIに対抗する意図も感じられる
GPT-4 Turbo は、 ChatGPT の開発元である OpenAIによってリリースされる最新の言語モデルです。
これはChatGPT、GPT-4、および GPT-3.5 を強化するために使用されていた以前の 2 つの言語モデルよりも強力です。
ChatGPT が2021年までの情報までしか参照できないことは有名です。
ただしOpenAI の GPT-4 Turboチャットボットは、 2023 年 4 月までのイベントの知識を持っています。
イーロン・マスク氏の xAI がリアルタイム情報へのアクセスを誇るチャットボットを発表したことを受けて、これは芽生えつつあるGrok 対 ChatGPT のライバル関係における重要なアップデートです。
GPT-4 Turbo は、画像を入力、テキスト読み上げプロンプトとして受け入れることができ、DALLE-3 と統合します。
また、128K の拡大された入力量も備えており、約 100 ページのテキストに相当するプロンプトを受け取ることができます。
GPT-4 Turbo を使うことが出来るのは誰?いつ?
基本的にGPT-4 Turboを使えるのは開発者に限る、ただし基本のGPT-3.5も強化される
OpenAI は
「GPT-4 Turbo は、API で GPT-4-1106-preview に合格することで、すべての有料開発者が試用できる」と述べ、同社が「今後数週間以内に安定した実稼働対応モデルをリリースする」予定であることを明らかにしました。
しかし誰もが無料で使うことのできるGPT-3.5もGPT-3.5 Turboとして生まれ変わりそちらは2023年12月11日に更新されるのでそちらも期待して待っていましょう。
GPT 4 Turbo vs GPT-4 vs GPT-3.5 Turbo: ChatGPT のモデルの比較
OpenAI のモデル間にはいくつかの重要な違いがあります。
GPT-4 Turbo は、その姉妹モデルである GPT-4 の大幅なアップグレードです。
そもそもGPT-4 自体は、2022 年 11 月に初めて起動されたときに ChatGPT を強化した言語モデルである GPT-3.5 とは大きく異なるのでそれよりもさらに高性能なものととらえて良いでしょう。
GPT-4 Turbo のリリースに加えて、OpenAI は GPT-3.5 Turbo と呼ばれる GPT-3.5 の新バージョンもリリースしました。
これはデフォルトで 16K のコンテキスト ウィンドウ(入力できる情報量)を備え、命令を出す時の精度が向上しています。古い GPT-3.5 Turbo モデルを使用するすべてのアプリケーションが 2023 年 12 月 11 日に更新されることを確認しました。
GPT-3.5 Turbo、GPT-4、および GPT-4.5 Turbo の主な違いは次のとおりです。
カスタムGPTとは何か
それぞれの意図に沿ったChatGPTを作って他人と共有することでプログラムを理解できなくてもさらに進化し便利になることを想定している
GPTストアという便利なChatGPTを作成した人がお金を稼げるシステムが登場する
OpenAI は現在、「GPTs」と呼ばれる新製品を展開しています。
これを「特定の目的のために作成できる ChatGPT のカスタム バージョン」と説明しています。
OpenAI は人々が家庭や職場でのタスクのためにそれらを構築し、その命令と実行の流れを作品として他の人と共有することを想定しています。
カンファレンスでは、OpenAI の従業員が独自のチャットボット エージェントを構築しました。
これは誰でも実行できるものでコーディングの知識は必要ありません。
OpenAI によればデータ分析を実行したり、Web をクロールして情報を取得したりするカスタム GPT を作成できるとのことです。
同社は最近のブログ投稿で、「多くのパワーユーザーは、注意深く作成されたプロンプトと指示セットのリストを管理し、手動でChatGPTにコピーしているが GPT がそのすべてを行ってくれるようになりました。」
と述べました。
まもなく、 OpenAI には今月中にGPT ストアができる予定です。これが実現すると、開発者はChatGPT でお金を稼ぐ まったく新しい方法を手に入れることになります。OpenAI は、最も人気のある GPT を作成した人がストアを通じてお金を稼げるようになるとしているからです。
カスタムGPTにアクセスできる人は誰か
OpenAI は今日から GPT の構築を開始できると言っていますが、OpenAI のヘルプ ポータルへの投稿によると、GPT はChatGPT PlusおよびEnterprise の顧客のみが利用できることが確認されています。
仕事でのChatGPTの活用
仕事での活用も多くの場面で想定されるが事実確認など使用には注意が必要
世界中の従業員が、ChatGPT を使用する新しく独創的な方法を毎日見つけています。
ただしこのような強力なツールを使用してタスクに費やす時間を削減するには、さまざまなことを考慮する必要があります。
まずほとんどのビジネス リーダーはChatGPT などの AI ツールを職場で使用する前に、スタッフが許可を求める必要があると考えています。
何らかのタスクに AI を使用することを計画している場合は、混乱や間違いを避けるために、必ずマネージャー/部門長に AI について透明性を持たせるようにしてください。
これはクライアントや顧客と共有するものを生成するために使用する場合に特に重要です。
ご存知かもしれませんが、ChatGPT やBard などの他の AI ツールに は事実と異なる返答をを起こすことがあるため、それらが生成するコンテンツの校正と事実確認は必須です。
まとめ
ChatGPTの正当進化と色々な用途に活用することが出来るようになる未来が目の前まで来た気がします。
特にGPTストアが開設されればGoogle Play や App store のように便利なものが一気に拡散され誰でも手軽に使うことが出来るようになるでしょう。
それに比例してその分野で稼ぐことも可能になるので新たなビジネスも登場することは間違いないでしょう。